千反田える 氷菓|千反田える|気になる古典部員 -scream- 千反● える
氷菓 千反田える 気になる古典部員 -scream- 千反● える ◯ 気になる古典部員 - scream -放課後の古典部。静まり返った教室に、少女ひとりと数人の男子がいる。淡い夕陽が差し込む窓辺。けれどその光は、どこか冷たく感じられた。穏やかなはずの空気が、妙にざらついている。静かに、そして一方的な会話が続いた。「気になるなあ……気になるよ、えるちゃん」「お前らも、気になるだろ?」「……ああ、気になるね」「気になるッス」男たちの下卑た笑みが、窓ガラスに映り、更に歪む。少女は――なにか話そうとしたが、声が出なかった。「ごめんな、えるちゃん。俺たち、みんな――」‘気になっちゃった’みたいだ部員ゼロのはずの古典部は、いつの間にか奇妙な熱を帯びていた。その日を境に…